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看護師転職ごっこ

転職を繰り返した看護師の私が毎日元気になれるよう、仕事、人生にふらふらしたときに気ままに書いています。

Firefoxプラグインにもない、おしっこの色で体の調子がわかる方法

正常な尿は無菌、弱酸性で澄んでいますが、排泄後時間がたつと中に入った菌や化学反応でアルカリ性になって濁り、臭いも強くなるので、排泄直後に観察します。

正常なら尿の色は澄んだ無色一薄黄色です。尿の黄色い色素(ウロクロム)は常にほぼー定量が排泄されています。

 そのため、黄色の濃さは尿の濃度(水分の量)を表し、色が濃い(比重が高い)時は体内の脱水かもしれません。肝臓や胆道の障害でも濃い黄色や橙色になります(ビリルビン尿・黄疸尿)。

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十四代目トイレの花子さん(山口敏太郎タートルカンパニー所属)

 

赤や赤褐色は血尿かもしれませんが、目で見えるにはそれなりの出血量が必要なので、赤くなければ血尿がないとはいえず、問題がありそうな時は顕微鏡での潜血検査も必要です。

出し始めに赤いと尿道からの出血、男性の排尿の最後に血が混じれば前立腺からの出血が考えられます。逆に赤くても血尿とは限らず、骨格筋が壊れたり、尿酸塩が増えたり、赤色の濃い食品をどっさり食べても色がつくことがあります。

濁った尿は深刻な問題で、細菌が入り(細菌尿)、白血球がたくさん出動して細菌と混ざり膿がある(膿尿)、がんなどでリンパ液が尿に混じったこと(乳び尿)も考えられます。

尿路結石などの理由で炭酸塩などの塩類が析出して濁ることもあります。また、尿の色は薬やサプリメントでも変わるので、薬の影響は必ず考慮します。

高齢者に血尿が出たら…

血尿は尿路感染症が多いので(特に女性)、下腹部や尿道の痛みや発熱など尿路感染の徴候にも注意します。

高齢者では腎臓や膀胱のがんにも注意が必要です(特に男性)。ふだんから高血圧、心臓の問題、糖尿病、鎮痛剤の使用がある高齢者は急激に腎臓が悪くなることがあります。

突然の血尿は、高齢で高血圧がある場合、腹部大動脈瘤の破裂や心房細動による腎梗塞などの重篤な疾患もありえます。

おしっこの回数か多い(頻尿)・量が多い(多尿)

たくさん水分を摂れば尿量や排尿回数が増えますが、それでも日中9回、夜間3回以上トイレに行く頻尿、あるいは1日2.5リットル以上の尿が出る多尿は異常です。

本来、抗利尿ホルモンは夜間の方が多く分泌されて尿が濃縮されるはずですが、高齢者ではこのはたらきが弱く夜間頻尿を起こしやすくなります。また、糖尿病のように尿量が増える病気を抱えている人も少なくありません。

水分摂取が体にいいからと必要以上に水分を摂って夜間頻尿を起こすケースも増えています。夜は利尿作用の強いお茶などを避け、少しの白湯にするなど水分の取り方を工夫してみましょう。

頻尿の原因を探るには排尿回数の他に尿量の測定も必要です。眠りが浅いために夜目覚めてトイレに行きたいと思い込むこともあります。その場合は頻尿より不眠対策が先です。過活動膀胱や膀胱炎などの尿路感染症による頻尿も高齢ではよくあります。

尿か出ない・出にくい

尿が出ないのは、腎臓の障害で尿が作られない無尿・乏尿と、尿は正常に作られているけれど膀胱に溜まった尿が外に出せない尿閉の2種類があります。

弱酸性で無菌の尿は尿路の洗浄もしているので、尿が少ないと尿道口から菌が侵入し尿路感染症を起こしやすく危険です。無尿・乏尿は命に関わり、尿閉はたいてい痛くて苦しいです。

前立腺肥大がある男性高齢者では、薬や飲酒によって尿閉が起きることがよくあります。逆に、尿閉が起きて溢流桂尿失禁を起こしているのにそれを尿が問題なく出ていると勘違いしていることもあります。

おしっこがなかなか出てこない排尿困難もつらいものです。多くは尿路感染症が原因ですが、男性の場合は前立腺肥大や前立腺炎が背後にあることが多く、チョロチョロしか出ず排尿に時間がかかり残尿もあります。

排尿困難はまた、薬の副作用、がん、尿路結石や尿道炎でも起きますし、尿閉を排尿困難と訴える人もいます。

意に反して尿か漏れる(尿失禁)も配慮しよう

高齢女性の尿漏れの多くがお腹に力が入った拍子に外尿道括約筋が緩んで出てしまう腹圧性尿失禁ですが、これは骨盤底筋群の筋トレで改善します。

高齢では過活動膀胱や尿路感染症が増え、急に出たくなってトイレに間に合わず漏れることも多くなり、前立腺肥大の男性は少しずつ漏れ出る溢流性尿失禁が多く起きます。

高齢では尿路に問題がなくても、ADL低下でトイレが遠くて間に合わず漏らしてしまうということもありますが、それは生活環境の工夫で対処できそうです。

泌尿器科に必ず相談

尿漏れは恥ずかしく本人が話したくないことが多いのですが、過活動膀胱には薬(抗コリン薬など)もあるので、泌尿器科に相談しましよう。

急に発症した尿失禁には、尿路感染症の他に、脳卒中、心筋梗塞、高血糖、高カルシウム血症など代謝障害、せん妄、運動機能障害など緊急に対処し
なければならない疾患を起こしていることもあり、注意が必要です。