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看護師転職ごっこ

転職を繰り返した看護師の私が毎日元気になれるよう、仕事、人生にふらふらしたときに気ままに書いています。

看護師が活躍する場所は広がっている!転職先を考えよう

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「次はどの病院がいいか?」「○病院と△病院、どっちがいいだろう?」など、次の職場をあれこれ、考えていることと思います。でも、「病院」に縛られすぎてはいませんか?

 確かに病院とひと言で言ってもいろいろな規模、機能病院があるので、どんな病院を選ぶかによっても仕事内容も、一緒に働く仲間も大きく変わります。

だから「どんな病院がいいか」と考えることも、もちろん大事。でも、そもそも病院以外にも看護師が活躍できる場所、活躍している場所はたくさんあるのです。

たとえば、高齢者を中心とした医療が、病院から在宅へとシフトが進んでいる現在、キーパーソンとして、期待されているのが訪問看護師。訪問看護ステーションの場合、管理者は看護師ですから、「いずれは独立!」なんてことも可能です。

また、老人ホームなどの介護施設でも、「“看護力”を売りにしたい」と、積極的に看護師の採用を行っている施設は多くなっています。

さらに、医療や介護に関心を持っているのは、何も医療機関、介護施設だけではありません。一般の企業のなかにも、これからの高齢化をにらんで、医療・介護分野の商品・サービスを開拓しようと狙っているところは多くなっています。

そんな会社にとって医療に詳しい看護師はとっても貴重な存在なのです。

では、ここから、具体的にどんな職場があるか、みていきましょう。

 

大学病院 充実した教育体制! キャリアアップ志向の人におすすめ

 

特定機能病院である大学病院には、一般病院では診られないような重症患者さん、あるいは高度専門医療が必要は患者さん、難病などの稀な病気の患者さんが集まります。それだけにいろいろな症例を経験することができます。

知識の幅を広げたいという人にとっては、非常に得るものの多い職場のはずです。また、大学という教育機関だけに、教育制度がしっかりしている点も、魅力です。ただ、多くの大学病院は、看護師の採用は年度ごとに行っていて、4月採用のみというところがほとんどです。

採用のタイミング、方法は早めにチェックしておいた方がいいでしょう。採用人数は100人単位と多く、一度に多くの人数が入職する分、新卒だけではなく、中途も含め、新採用者研修、オリエンテーションが手厚い病院が多いです。

ただ、経験3年目以内の若手看護師の割合が比較的多いため、あなたの年齢、経験によっては、しばらくすると「教育する側」になることが求められるかもしれません。ほとんどの大学病院の場合、就職説明会やインターンシップなどが用意されていて、入職前に実際に働いている人たちの話が聞けたり、職場の雰囲気を体験することができます。そうした制度を活用するのもいい方法です。

一方、研修医などの若手医師も多いため、注射や点滴などの手技をする機会が少ないという面もあるようです。「役割分担が明確」とプラスにとるか、「技術が向上しにくい」とマイナスに取るかは個人差があるかもしれません。

また、「経験を積めて勉強になるけど、忙しい」との声もよく耳にします。急患や手術が多いため、シフト通りには業務が終わらなかったり、委員会や勉強会、新薬に関する説明会が多いといった看護業務以外の理由での残業が多くあるようです。

ただ、給料や福利厚生面は他の病院に比べて恵まれています。

 

地域の中核病院 どんな臨床現場でも戸惑わない看護の技術を磨きたい!

 

大学病院のような高度専門医療、三次救急ではなく、二次救急を担う、地域の中核病院。幅広くいろいろな患者さんが集まり、採血や点滴をはじめとした手技や処置を看護師が行うことが多いため、大学病院以上に業務が忙しいと言われがちです。

ただし、それは捉え方次第。とにかく技術を磨きたい人にとっては、「その分、鍛えられる!」という考え方もできるかもしれません。複数の診療科が多い分、人間関係で悩んだときに「異動で解決する」という方法も可能でしょう。

待遇面は、民間か、公立かなど、経営母体によっても異なり、公立病院の場合は年功序列という色が強く、長く勤めると、他よりも良くなるという傾向があります。ただ、自冶体病院のなかにも地方公営企業法を適用し、給与体制の見直しを図っているところが増えてきています。

今後は、自冶体病院といえども、「長く勤めさえすれば、給料はどんどん上がっていく」というわけにはいかなそうです。また、規模別にみると、大規模病院は中小規模の病院に比べて給与が高いと言われます。

ただし、基本給は抑えて手当てを高くして月額の給与がトータルで高くなっているケースが多くあります。ボーナスや残業代は、基本給をベースとして算出しますので、「給与が高い」といっても、どの部分が高いのかという視点が大事です。

 

その他一般病院 近隣住民の健康づくりをお手伝い地域に根づいた看護がしたい!

 

大学病院、地域医療支援病院などの地域の中核病院とはことなり、いわゆる急性期というよりは、超急性期を脱した患者を在宅につなぐ、あるいは大病院と地域の診療所との間に立つような病院です。

一般病床に加え、療養病床を待つケアミックスの病院も多いです。健診や人間ドック、生活習慣病の予防などをはじめ、地域とのつながりに力を入れる病院も多く、地域に密着した仕事です。

また、大学病院や地域の中核病院などバリバリの急性期病院に比べると平均在院日数も比較的穏やかで、その分、一人ひとりの患者さんに向き合う時間も取りやすいはずかと思います。とはいえ、急性期の病院の在院日数が短縮しているため、複数の合併症を持つ患者さんが増えていたりと、「ゆっくり患者さんとかかわれる」とも言いがたいかもしれません。

地方の中小規模の病院では看護師が不足しているところも多く、希望通りに休みを取りにくい、一人ひとりにかかる負担が大きいといった声も多く耳にします。また、こうした中小規模な病院に比べれば、やはり給料は低くなりがちです。給料の高さをとるか、仕事量、オンとオフのバランスをとるか。転職する上での優先順位を考えましょう。

 

療養型病院 個々の患者さんとゆっくり向き合い再期の時のお手伝いも

 

急性期病院で働いていたものの、ちょっと疲れて・・・と療養型の病院への転職を希望する看護師さんも増えています。そのため、療養型の病院は、急性期の病院に比べてベテランの看護師さん、結婚・出産を経た看護師さんが多いというのも特徴です。

患者さんの回転が速い急性期の病院に比べれば時間の流れがゆっくりで、じっくり患者さんと向き合う時間を持ちやすくなるのは確かですが、急性期病院在院日数がどんどん短縮されつつある現在、療養病床に入院する患者さんのなかには、急性期に近い症状を持つ人は増えてきています。

そのため、「ゆっくり看護ができていると思ったのに、思いのほか大変」と目論見が外れることもあるようです。急性期に比べると患者さんの入れ替わりは穏やかですが、看取りに携わることも多く、最期の時をいかに過ごしてもらうかというお手伝いも療養病院での看護の特徴と言えます。

 

精神病院 症状の裏にある原因を観察 救急、急性期、慢性期で異なる仕事

 

精神科のなかでも救急や急性期を担う病院なのか、慢性期の病院なのかによって、仕事も職場の雰囲気もずいぶん異なります。

超急性期のいわゆる「精神科スーパー救急」の病院は、救命救急センター並みの慌しさ。一方で、慢性期では、コミュニケーションが難しい患者さんからいかに真意を引き出し、症状の裏にある問題を探るかという、コミュイケーション力、観察力、忍耐力が必要でしょう。

また、精神科の患者さんは入院期間の長い方、繰り返し入院する方の割合が高く、長いスパンで患者さんと付き合えるという特徴もあります。その患者さんが社会復帰、自立するためにどんなサポートや訓練が必要か考えるなど、医療・看護という枠にとらわれないサポート、発想が必要になることもあります。

ただ、なかには暴れる患者さんもいるため、男性の看護師が比較的多いことも特徴の一つです。給与面は、病院の設立母体や担っている機能によりさまざま。超急性期の精神科医療を担う病院では、給料は高くなりますが、その分、業務も忙しいというわけです。

 

診療所・個人病院 院長との相性次第? オフはつくりやすい

 

診療所や個人病院の場合、良くも悪くも経営者である院長の診療方針、経営方針に合うかどうかが大きなポイント。尊敬できる先生であれば、学ぶことも多く、楽しく働けるでしょう。

実際、そうした診療所は、離職率が低く、勤続年数が長いスタッフが多いものです。また、病院に比べて、次々と患者を診ていく診療所では、その流れにのってテキパキ業務をこなす能力が求められますし、人数が少ないゆえに、事務作業などの看護業以外の雑務も担当しなければいけないこともあります。

ただ、診療時間が限られていたり、大学病院と掛け持ちをしている先生も多いので、週休4日など、パートタイマー的に勤務できる病院も多く、プライベートの時間とオンオフはつけやすいでしょう。

 

介護施設 処置よりもケア中心 入居者の生活を医療面から支える

 

治療する場である病院とは異なり、高齢者が生活をする場所である介護施設。看護師の役割は、医療面から入居者の生活を守ることです。

そのため、看護師が求められる役割も異なります。病院に比べれば日常の処置は少なく、健康管理が中心で、利用者と会話をしながら状態を探る、QOL(幸福感)を高めるためのサポートを考えることも重要な仕事。

ただし、高齢者に急変は付き物。いざというときには、看護師がリーダーシップをとり判断し、医師への連絡なども含めて対応しなければなりません。また病院との違いでは、看護師がマイノリティ(少数派)ということも。

病院のなかでは最も人数が多いのは看護師ですが、介護施設の場合、介護職が大多数で、施設長も介護職という場合がほとんど。介護職中心の職場なので、看護師としての専門性を活かしながらも、同僚とうまくコミュニケーションを取ることも重要です。

 

訪問看護ステーション 生活の場で「その人らしく」を支援 在宅医療のキーパーソン

 

「病院から在宅へ」という国の方針もあって、広がっている在宅医療。利用者も増えているなか、重要なのが訪問看護師の存在です。

訪問診療を行う医師はもちろん必要ですが、病院同様に在宅でも最も長い時間患者さんと接するのは看護師ですから、日々、患者さんのもとにうかがい、ケアを行う訪問看護師がいなければ在宅医療は成り立ちません。

ところが、一人で患者さんの自宅を訪問して、一人で判断・処置するということは、経験豊かで看護力に相当自信がなければ難しい・・・と敬遠されがち。そのためなり手が少ないのが現状です。

しかし、確かに単独での訪問が基本ですが、判断に迷ったときには訪問看護師仲間なに相談することができますし、「懸念事項があれば主治医に報告する」のが基本です。新卒で訪問看護師というのは難しいかもしれませんが、夜勤もありませんし(オンコールはあり)、実は子育てをしながらも働きやすい環境です。

また、何より、複数の患者さんを同時に担当する病棟では「思うように個々の患者さんと接することができない」とジレンマを感じていて人にとっては、訪問看護師の現場はまさに1対1の看護ができる場所。病棟や外来ではなかなか見えない、その患者さんの家族構成や家族との関係、生活環境などもふまえた上で、「その人らしい暮らし」を支援するという仕事ですので、とてもやりがいのある仕事ではないでしょうか。

また、現状、なり手が少ないがゆえ、一般の病棟勤務よりも時給を少し高くしたり、柔軟な勤務体制を認めたりと、勤務条件を良くしているところも多いようです。

 

保育所 治療より予防! 地域住民の健康づくりをサポート

 

地域住民の公衆衛生を支える保健所。都道府県や政令指定都市、中核都市、特別区などに設置されています。病院との違いは、病院は病気になった人を治療するのがメインなのに対し、保健所は病気にならないよう予防することがメイン。

「保健所で働くには保健師資格が必要では?」と思われることも多いですが、そうとも限りません。保健師、看護師両方を募集していることが多いようです。

 

具体的な仕事内容は、窓口や電話での健康相談や保険指導、予防接種、高齢者の介護予防教室、乳幼児や妊産婦の健康診断など。どこまでカバーするかは、保健所によって異なるようです。都道府県や市区町村などが運営母体である保健所は、職員を公務員待遇にしています。そのため、給料も福利厚生も比較的手厚いところも魅力です。

 

保育園・幼稚園 子ども好きなら、こんな職場も

 

保育園、幼稚園での看護師の仕事は具合の悪い子どもたちのケアや応急処置などがメインです。そのほかは、保育園によりさまざまなようで、食事の介助、保健指導、健康に関するレター作成など、看護以外の仕事を行うことも多いようです。

医療機関ではないため、看護師としてできることは限られますが、夜勤も休日出勤もないので、子育て中の人、子どもが好きな人にとっては働きやすい職場かもしれません。

 

企業 医療関連企業以外にも看護の視点をいかした仕事あり

 

看護資格をいかして一般企業で働くというと、製薬企業、医療機器メーカー、治験コーディネーターなどのいわゆる医療関連企業、あるいは企業の医務室などが一般的でしたが、最近では採用企業の幅が広がっています。

というのは、医療分野に関心を示す企業が増えているためです。病院のなかにいれば、皆、専門の勉強をし、専門知識を持った仲間がほとんどですが、世の中に出てみると、「医療に詳しい」「健康に詳しい」ということ自体が、他の人と差別化する強みになることもあるのです。

「患者さんからの『ありがとう』が仕事の糧!」という人はともかく、看護師という仕事自体にちょっと疲れを感じているのであれば、視野を広げて仕事を探してみるのも一つの方法です。

 

7対1病院か、101病院か?

 

7対1看護を算定している病院は、看護師がたくさんいるということ。だから、ゆとりを持ちながら働ける。10対1看護の病院は看護師が少ない分、一人ひとりにかかる負担が大きい、休みも取りにくいのでは・・・。

そんな話を耳にします。でも、実際は必ずしもそうとは言えません。ギリギリの人数で「なんとか7対1を算定できている」病院のなかには、人数にゆとりがなく、休みも取りにくいところもあると聞きます。

仕事の負担に関しても、新卒をかき集めて人数を保っているのか、経験者が多いのかといった、集まっている看護師の“質”で異なります。

「7対1看護の方が働きやすい」と一般的に言われがちですし、看護学校などでもそう教えられることが多いようですが、実際のところはそれぞれの病院事情次第ではないでしょうか。

ただ、7対1入院基本料を算定することで経営的に有利になることは事実ですので、病院経営状況は7対1病院の方がよいという傾向はあるかもしれません。