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看護師転職ごっこ

転職を繰り返した看護師の私が毎日元気になれるよう、仕事、人生にふらふらしたときに気ままに書いています。

患者を生き返らせた。伝説のナース

experience

仕事をしているうちに、時折「この人、すごい」と心底思えるような先輩方に出会うことがあります。そういう先輩に接する度に、「私も頑張らなきゃな」と思うのが半分、「さすがにこれは無理かも」と思うのが半分。

 

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www.fujitv.co.jp

例えば、私が今一緒に働いている先輩。30代半ばのべテランナースの話です。ナースとして勤務していると、時折カタギじやないお仕事の人に接することもあります。

いわゆるアンダーグラウンドの方ですね。どんなお仕事だろうと患者さんは患者さんですし、結構本人は礼儀正しい方だったりするのですが、やはり背中一面の入れ墨を見てしまったりすると、どう対応していいかドギマギしてしまうものなのです。

ある夏のこと、40歳くらいの男性が入院してきました。病状が重く、ナースが清拭をしなければいけない患者さんでしたが、上半身には一面入れ墨が。

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アイウエオ企画

一緒に担当していた新人ナースは、それを見ただけでおびえて涙目になっていました。ところが、べテランナースは違いました。

その患者さんを清拭しながら、「うわ、締麗な絵ですね!」と一言。

大丈夫かな、と周りにいた私と同僚が硬直したことは言うまでもありません。さらに、「これ何の絵ですか?龍ですか?すごいですね(よりにもよってそこを突つ込むか)」と私たちの心の悲鳴をよそに、にこやかに清拭を続けていきます。

拭かれている男性はというと、あまりにストレートに入れ墨について突っ込まれたからか、驚いて逆に口ごもっているご様子。これまでは見て見ぬふりされるのが普通だったんでしょうね。

ナースを続けていると、少々のことでは動じなくなります。でもこのときばかりは、その先輩を心底すごいと思いました。でも名物ナースってどこの病院にもいるみたいです。

そんな強者ぞろいのナースの中でも、今まで聞いた中で一番強烈だった話があります。

某大学病院での出来事です。

とある40代後半のナースの話。担当していたのは、高齢の男性患者。ある日その方の容態が突然急変してしまったらしいんです。駆けつけた家族の目の前には、既に昏叫状態になってしまったおじいちやんの姿が突然のことに動揺する家族。

必死の処置が続きますが、努力もむなしく、おじいちやんは心肺停止状態になりました。

彼女はその患者さんを長く担当していて、個人的にも思い入れが強かったのでしょう。その瞬間、彼女は叫んだそうです。

「何やってんの!死んでる場合じゃないわよ!」病室中に響き渡る彼女の怒鳴り声....。

なんと心電図モニターに波形が。おじいちやん、彼女のあまりの気合いに引き戻されたのか、よみがえったそうです。

以降、彼女は。大学病院伝説のナースと呼ばれているとか。そりや伝説になるでしようね。こういう話を聞く度に、ナースにもいろいろな人がいるなあ、と思います。