看護師転職ごっこ

転職を繰り返した看護師の私が毎日元気になれるよう、仕事、人生にふらふらしたときに気ままに書いています。

通じない医療用語

病院内でナース同士で会話をする時間が長くなると、医療用語を頻繁に使用していることを忘れがちになってしまいます。「ステート持ってきて」は「聴診器もってきて」という意味ですし、「BSチェックした?」というと「血糖測定した?」という意味になります。これを一般の方が聞けば「仕事中にテレビのBSの話をしているのかなあ?」とか、会計や税理士の方が聞けば「貸借対照表(バランスシート=BS)のチェックをナースがしているのか?」と思うかもしれません。

 ナースの仕事は、交替勤務なので土日が確実にお休みではありません。休日が不規則であるため、ナース以外の方と休日を過ごすことが少なくなっていき、休みの日はナース同士でディズニーランドや映画やショッピングに出かけることが多いです。そうするとますます、仕事でも休日でも会話はナース同士だけで、いつの間にか何が医療用語であるのかを忘れてしまうんですね。

すると、患者さんや家族に、病気や入院中の説明をするときに、気付かずスルスルと医療用語を連発してしまいます。説明しているナースには理解できていても、患者さんや家族は説明を間違って理解してしまうことにも・・・・・。

特に病棟で患者さんと会話する機会が多いナースが、ついつい医療用語で説明したことが患者さんや家族の誤解を生んでしまうケースもあります。

ある先輩ナースのケースでは、患者さんに「あすからきんいんしょくです」と当然のように伝え、患者さんも「みんな当然知っていることなんだろう」と思い、恥ずかしくて質問もできず、意味が分からないまま「はい」と言ってしまったそうです。後からナースが”禁飲食”というカードをベッドサイドに置きに来てくれたので、字を読んで意味が分かったそうです。もし、このカードがなければ、患者さんは意味が分からず、何か飲んだり、食べたりしていたかも知れませんし、治療に支障をきたしていたでしょう。

患者さんもこのカードが来るまで、もう一度確認した方がいいのか?それとも放置していいのか?聞いてバカにされないか?と心配していたそうです。

このような、無用な心配を患者さんにさせてしまうのは、ナースとしても不本意なことです。

”医療用語は通じない”と自覚を持って、患者さんや家族と話すようにしなければなりませんね。

ライティング&投稿 小西 仁瑞