看護師転職ごっこ

転職を繰り返した看護師の私が毎日元気になれるよう、仕事、人生にふらふらしたときに気ままに書いています。

ミスはすべて看護師のせいなのか

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医労連が看護職員を対象に行なった実態調査では、「この三年間にミスやニアミスを起こしたことがあるか」との問いに「ある」と回答したのは86.9%に上った。

 「医療・看護事故が続く大きな原因」としては「慢性的な人手不足による医療現場の忙しさ」(84.9%)が断トツ。二番目が「交代制勤務による疲労の蓄積」(32.7%)で、ミスと忙しさや疲労との関連を示唆する声が目立った。

同じ調査で、「仕事を辞めたい」と思ったことがあるとした看護職を対象にその理由を尋ねたところ、上位は「人手不足で仕事がつらい」「賃金が安い」などだった一方で、「医療事故が不安だから」も16.8%あった。

また、日本看護協会が2004年に実施した「新卒看護職員の早期離職等実態調査」で、「仕事を続ける上での悩み」(複数回答)を尋ねたところ、「ヒヤリ・ハット(インシデント)レポートを書いた」が58.8%に上り、四番目に多かった。

「新人にとってはリポートを書くこと自体がストレスとなっていて、さらにはそのことが離職の原因にもなっていることが
うかがえる」。

ヒヤリハット事例を集めた「インシデントレポート」は本来、病院内で情報を共有化し、事故を防ぐための教訓にすることが目的だ。ところが、看護師たちの間では、レポートの書き手が不当に看護師に集中しているとの不満の声が少なくない。

レポートは原則ヒヤリ・ハットを経験したスタッフが書くが、なかには複数の関係者がかかわっていて、一人の責任に限定するのは難しい事例もある。にもかかわらず、レポート作成を押し付けられるのは、決まって看護師だというのだ。

本来、再発防止のための報告書が看護師個人の責任を問う「始末書」のようになってしまっているという。

千葉県内の自治体病院に勤務するある看護師はこう憤る。「例えば、病院内のマニュアルでは経管挿入は医師がやるべきと決まっているのに、医師に命じられた看護師が挿入したケースでも、問題が起きれば看護師のせい。

医師と看護師と薬剤師がそれぞれに薬剤をチェックしていても、チェック漏れが見つかれば看護師のせい。実際に医療事故が起きたときもインシデントレポートと同様、安易に看護師に責任を押し付ける傾向があるように感じます」

この看護師はチューブの挿入ミスを犯したユリさんと面識はないものの、医療事故については新聞報道などを通して知っていた。「栄養剤を注入した看護師一人だけが責任、しかも刑事上の責任まで問われたのは、違和感があります。

キャパ(容量)を超えた仕事をこなして、ミスを犯しても、だれも守ってくれない。そんな職場で働き続けることは、とても不安なことです」