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看護師転職ごっこ

転職を繰り返した看護師の私が毎日元気になれるよう、仕事、人生にふらふらしたときに気ままに書いています。

恐怖の新人ナース

experience

必死だった最初の数年間を乗り越え、私も今や先輩ナースとして後輩を指導する立場です。でも私、年を重ねる度に4月がどんどん怖くなってきています。実は原因もハツキリしています。

 

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出典:社会医療法人 誠光会 草津総合病院 オフィシャルブログ

 

4月は新人看護師が病院にやって来る月だからです。初々しく希望に満ちた新人看護その初々しさに潜むふてぶてしさが、恐いんです。

彼女たちは新人ですから、当然一から指導をしなければいけません。しかしながら、年々指導以前の看護師が増えている。これが私の実感です。
先輩にタメロはザラ。まず敬語の指導からですか・・・・と思うと憂鬱です。かといって放っておけば、患者さんから「あのロの利き方はなんだ!」とクレームが来るのは当たり前。きちんと挨拶できない、話しかけてもパソコンの画面を見ながら生返事、とか。

教えてもメモを取らないですぐ忘れ、その都度人に聞く、という人もいましw。2年前、私がいる病棟に入ってきた看護師Eちやんの話。彼女の破壊力は凄まじかった。まず、彼女が入ってきて1週間後、同僚看護師から相談を受けました。

先日彼女がちよつとしたミスをしたので怒ろうとしたら、「私、ほめられて伸びるタイプなんです!一怒らないでください!」と泣き出した、とのこと。

いや、怒らないでください、って言われても。これはとんでもないのが来たぞ、と私も若干覚悟を決めたものですが、その1週間後、さすがに病棟内でもEちやんの凄まじさが知れ渡ってきました。

少しミスを指摘しようものなら、すぐに泣き出す。何か言われたら泣くか怒るかどっちかなので、患者さんからもクレームが山のように来る。だからといって決定的な欠陥があるわけでなく、やめさせるわけにもいかない。

そして、何かあるとすぐ、「私、この仕事向いてないかもしれません!」とナースステーションで泣く彼女。全員が、「そうだね、向いてないかもしれないね。でもそれは仕方ないんじやないかな」と、辞めてくれ!というメッセージを込めてやんわりと諭すのですが、最後には、「でも私頑張ります!」と前向きに開き直る。

極めつきは、彼女が入ってきたときのプリセプターだった先輩ナースがまた結構厳しい人だったんですが、「彼女が厳しすぎるので、彼女がいると私が成長できません!」と、なんと師長に直訴。

困り果てた師長が先輩看護師にそれとなく異動を打診すると(これも納得いかない話ですが)、またこの先輩看護師が仕事ができる人だったので、「いいですよ、私どこでも仕事できますし」と、すんなりと異動を受け入れ、私たちの科は貴重な人材を失い、残ったのはお荷物がひとり。

このときには科全員の看護師がEちゃんを心から憎んだものですが、彼女は素知らぬ顔。最近はやっと、泣くことは少し減ってきましたが、相変わらず卜トラブルメーカーであることには変わりはありません。が看護師に向いてないと心の底から実感してくれる日を願うしがないのでしようが。


何もできずにオロオロする毎日を過ごす新人は「私も早く一人前になりたい」とつぶやいてきたし、自分を情けないと嘆く看護師に「もう一人前なんだから、しっかりしなさい」と師長がハッパをかけてきたことだろう。
引用http://jns2013.jp/future-of-nursing


別の病院に勤めている友人からも凄い話を聞きました。内科病棟に勤めている彼女のところに入ってきた新人の男性看護師がとんでもない、とのこと。

担当している患者さんに風邪薬を処方することになり、彼に、「これは風邪薬で、1錠飲んでもらってください」と渡したらしいんです。すると彼は、なんと患者さんに3錠渡したらしく、後からそれが発覚し大問題に。

どうしてそんなことをしたのか問い詰めると「僕はいつも、風邪薬は3錠飲みますから」と、シラとした顔。自分が間違ったことをしたという自覚のカケラもない!

いや、飲むのは患者さんですし、そもそも薬が違います。このケースでは、3倍飲んでも支障はない薬だったので大丈夫でしたが、ものによっては大事故に繋がりかねない出来事です。

この彼、その他にも患者さん用のポットをトイレの前に置いたり(衛生面に気を遣う病院ではありえない行動)となかなかのことを繰り広げてくれたらしいんですが、そんな彼に友人が一度「なんで看護師になったの?」と聞いてみたらしいんです。

「看護師って、女の人が多い職場じゃないですか。僕、年上の女の人が好きなんで、そういう人と出会って結婚したかったんです」
この答えにはさすがに彼女も絶句。ちなみに彼、半年ほどで「病院が合わない」と辞めていきました。

そのときには全員が安堵したと。でも、日本国内で大きな問題になっている看護師不足のせいで、病院からしたら貴重な人材。

jns2013.jp

辞められたら困るわけですから、私たちべテラン看護師には「怒るな、辞めさせるな」というきついお達しが回ってきます。

だから大体病棟内でその月の目標を決めるんですが、普段は事故防止など現実的な言葉が多い中、「毎日明るく出勤しましよう」「笑顔で頑張りましよう」という、ここは幼稚園か?という目標が並ぶわけで。

新人看護師は、基本的に5月頃まで夜勤も禁止。あの手この手で甘くして引き留め作戦を繰り広げるわけです。こちらとしては、ストレスが溜まることこの上ないので作戦を練り始めるわけです。

新人類、なんて言葉がありましたが(古い~?)、今や私たちの間では彼らは宇宙人というのが定説。

言葉が通じると思ったらとんでもな~いぞ、と肝に銘じておかないと痛い目に遭います。