看護師転職ごっこ

転職を繰り返した看護師の私が毎日元気になれるよう、仕事、人生にふらふらしたときに気ままに書いています。

看護師3年目の転職と気持ちを鍛えるプリセプター

私みたいな中堅看護師が、毎年なんとなく気になるのは3年目。

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どんな仕事でも3年目って結構大きな意味を持つんじゃないかな、って思うんです。周りからも一人前として見られはじめる頃ですし。実は私たち看護師の仕事も3年目。という言葉は大きな意味を持っています。

 3年目から新人ではなくなる

ナースにとって2年目までの新人期間は、もうとにかく大変。仕事に慣れなきゃいけないし、研修もあるし、覚えることはいっぱい。それに加えて、彼女たちには、試験前の学生も真っ青、というくらいの大量の課題が出されます。

課題って何?とお思いでしょう。これは、看護師特有のシステム。まず、入ったナースには「プリセプター」と呼ばれる指導係がつきます。これは大体勤続4年曰の先輩ナースが担当することが多いみたいです。

そして、指導される新人ナースたちに(彼女たちは「プリセプティー」と呼ばれます)に課題を出すんですね。これは自分が配属されている科に関することで、レポート形式が大半です。

例えば「○○という病気について調べなさい」とか「CTスキャンについて調べなさい」とか。時折、プリセプター以外のさらに上の先輩、いわゆる「お姉様方」から課題が出されることも。

その度に新人は、休日や睡眠時間を削って、泣きながらレポートを書くのです。締め切りに遅れると、もちろんキツイお叱りが待っています。

20前半のオンナとしての魅力が見せられないね

はっきりいって2年目まではまったくもって遊んでいる暇なんかないのです。

大体看護学校は3年制だから、就職したときは約22歳。そして、晴れて看護師になっても2年間はレポートの日々、20前半のピチピチした時期は、こうやってまさに、「あっ」という間に過ぎていくのです。

私も思い返してみると、ほんとうにきつかった。日勤が終わってホッとするまもなく「明日提出日だあ」というプレッシャー。提出日にできてなくて、居残りで書かされたりとか、怒られたりとか。当然「普通の業務もこなさなきやいけないし。

じゃあ、3年目になると楽になるんじゃないの?とお考えでしょうが、これはYESでもありN0でもあります。

確かに、3年目になるとやっとプリセプティーを卒業できます。これでレポート地獄から解放と思うの一瞬、次は、自分がプリセプターになる番なのです。

このプリセプター、指導する方だから楽ちんかと思いきや、予想以上にしんどい。

先輩とは言っても、経験に関しては2年程度のアドバンテージしがないわけです。大体みんなここで気付くんですね。

「指導するのは、指導されるより何倍も大変」

まず、新人の間違いを指摘するには、正しいことを教えるための基礎知識がないといけません。新人ナースの失敗や、慣れない彼女らの行動を見てもキレない忍耐も必要です。

縛りが多いプリセプター

そして、プリセプターとなった私を見守る(というか、見張る。)師長をはじめとした、数々の先輩ナースたち。

平成12年度の日本看護協会「看護職員需給状況調査」によれば、回答を寄せた3,286施設のうち、1,763施設(53.7%)でプリセプター制度が導入されている。また、300床以上の病院を対象にしたある調査では、回答を寄せた747病院のうち655病院(87.7%)でプリセプターシップが採用されていると報告している。

新人看護師勉強のためのプリセプターシップ

今までずっと下っ端だったのが、今度は新人と先輩の板挟み。気分は中間管理職です。今さらですが、プリセプター制度って、3年目で慣れてきたナースたちの気を引き締めるための教育制度なのかもしれないな、とも思うんです。

だんだんと仕事になれてきて、レポートもなくなって、休日の申請もちよっとずつ希望通りに出せるようになってくる3年目。ナースの休日は基本的には自分の好きなように申請できますが、新人のときはやっぱりそうはいかない。

先輩方が休日の希望を書き込むのを横目で見つつ、「自分はどこでもいいですから!」

と、愛想笑いでひたすら耐える。でも3年目を過ぎれば、そろそろいいかしら、と自分の希望を出しやすくなるのです。

私の場合、3年目がものすごく楽だったかと言われると、そんなことは無かったように思います。でも、なんか3年目って、一番遊んでいたような気も。ドライブしたり、スノボに行ったり、合コンや飲み会に行ったり。

それまでの鬱を晴らすがごとく、休日は寝るのも惜しんで出歩いていた記憶があります。

でももちろん、ちやんとプリセプターもしていましたよ。新人に先輩ぶって教えながら、逆に自分の弱い部分を再確認することの多いこと。教えられるだけじゃなく、教えることによって自分の知識がきちんと身についているか再確認することもできる、これって大きいと思うんです。

先輩として後輩たちとどう接したらいいのかも、そのときに学んだ気がします。今でも、最初のプリセップティーだった後輩とはプライべートでも仲良しです。

「いや、あんたホントに怖かったわ」

なんて、今では話される仲ですが。プリセプターが大体3年目なのは、プリセプティーと年齢が近いから話しやすくするため、っていうのもあるんです。

プリセプターは単なる指導係じやなく、慣れない新人ナースの教育&相談係でもありますから。私もうち解けてきた頃には、先輩にいろいろ聞いてもらったものです。

時々、プリセプターになった先輩ナースとどうしても性格が合わなくて、辛そうな新人ナースもいます。でもそこは人間同士ですから、仕方がないというか。難しいところではありますけどね。

前述の後輩も、現在はお互い別々の病院に勤めていますが、いまだに半年に1回くらいは会って当時の仲間たちと一緒に飲んでいます。そして大体、酔うといかに私が怖かったか。という話になるんですけどね。

でも最近、彼女がプリセプターとして指導した後輩を紹介されたときには、なんだかうれしいようなくすぐったいような気分になりました。

なので3年目のナースたちを見ると、新人ナースとはまた別の目で「頑張れ!」と思ってしまう私なのです。