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看護師転職ごっこ

転職を繰り返した看護師の私が毎日元気になれるよう、仕事、人生にふらふらしたときに気ままに書いています。

剃毛、清拭、浣腸、新米ナースの”初体験”

患者さんを抱き起したり身体を支えたり、清拭や剃毛、浣腸は、新人ナースのときは慣れなくてドキドキしたものです。

看護実習である程度慣れるんじゃないの?とお思いでしょうが、実習のときは病院側も配慮してか、大体担当するのは、男性だとしても高齢の患者さん。実習の緊張感と、おじいちゃん相手だと”変に異性を意識しなくて済む”という点で、みんなわりと乗り切ってしまえるものなんです。

 そしていざ就職して現場で実践、となると、いろいろな患者さんがいるわけです。なかには若い人もいます。どうしても最初は、若い男性の裸となると”異性”を意識してしまった私。ためらっていると患者さんのいないところで先輩に「そんなんでどうするの!」と怒られる。仕方ないので平然と対処しているフリをして、内心では「キャーッ!」と赤面していました。

でも、だんだん分かってきたのは”こっちが恥ずかしそうだと、向こうも恥ずかしい”。患者さんも恥ずかしいんですね。だから、なるべくそういうのは隠して、平気にならないとダメなんだな・・・・・ってへこみましたっけ。

ときには、患者さんと妙な”戦友”的な連帯感が生まれることもあります。今勤めている病院の外科に、近くの居酒屋の店長が入院してきたことがあったんですね。もちろんナースの中にも顔見知りは何人もいます。私と、外科に勤める友人ナースもその店の常連。さずがに最初は(気まずいかな・・・・・)と思ったものですが、なんと手術前の浣腸を担当したのがよりにもよって私の友人!

さすがにこれで店長も吹っ切れたみたいです。もう店長とは”浣腸までした仲”(笑)、ちょっとやそっとのことを取り繕っても意味はないですよね。以降、彼女と店に行く度に、

「俺さー、コイツに浣腸してもらったんだよ~」

と彼女は店長に言われていますが、私たちはその度に、

「そうなんですよ~、えへへ~」

と笑いながら生ビールを飲み干すのがいつもの光景です。

ただ、こちらの反応をセクハラっぽく楽しむ患者さんもなかにはいるのが悩みどころ。整形外科に勤める知人ナースは新人時代、若い男性患者さんの清拭をしていた際、背中や足など身体の大体の部分を拭いた後に「じゃあ、あとはご自分でお願いします」とタオルを渡したんですね。自分でできる人には、股間やお尻などは自分でやってもらうことが多いんです。その方が患者さんも気楽ですしね。

ところがその患者さんは「下もお願いします」と言ってきたそうで。内心「イヤだな~」と思いながら、断るわけにもいかず患者さんのパンツを下したところ・・・・・、目の前に飛び込んできたのは、はち切れんばかりに反応している患者さんの股間!

もう、ここまで来ると嫌がらせですよね。彼女、患者さんと目も合わせず、何も言わず清拭を終えたらしいですけど、しばらく怒りは収まらなかったとか。患者さんも20代半ばで、彼女が新人で若いこともあり(当時21歳)故意にやったんだろうな、と。

でもこういうセクハラめいたことを、受け流せるようになってこと一人前のナース。
新米ナースは今日も内心ドキドキしながら、患者さんのお世話に向かうんです。

ライティング&投稿 小西 仁瑞