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看護師転職ごっこ

転職を繰り返した看護師の私が毎日元気になれるよう、仕事、人生にふらふらしたときに気ままに書いています。

ナースは患者をこう見ている

experience

整形外科に勤める友人ナースM、彼女の中学校の同級生だった男子が入院してきたときの話です。彼は、バイク事故による股関節の骨折で入院してきたらしいんですが、やや太めだったということもあり、あまりみんな丁寧に清拭をしてくれなかったというか、「後は自分でね」と股間の辺りは放置されていたらしいんです。

でも彼もなかなか上手く拭けず、夏場だったこともあり、これは結構辛そうだなと察した彼女。「かゆいんじゃない?」と聞いてみたところ、「そうなんだよ~」と弱っている模様。

これは一肌脱いであげないと、と彼女、自分の担当ではなかったのですが、彼の身体をきれいにしてあげることを決意。でも、さすがにふたりっきりはイヤなので(笑)、ヘルパーさんを呼んで、お湯で流したり、ブラシで擦ってあげたりと、二人がかりで彼の股間をキレイにしてあげたそうです。しばらくお風呂に入っていないこともあり、臭いと汚れはひどいもの。でも、友達のためなら・・・・・と必死だったとか。後から、「さすがに同級生は照れくさくなかった?」と聞いてみたところ、

「なんか、もうそういうことを考える感じじゃなくなるね。彼が”本当にありがとう、本当にありがとう”って何度も何度も言ってくれたのもうれしかったし、こっちも途中から”絶対キレイにしてやる!”って意地になってたし(笑)。とにかく、キレイになった~!っていう爽快感で、照れくさくはなかったかな」

だから、入院する病院に知り合いナースがいるんじゃないか、と心配している人がいたら、こういったことに関しては、ナースは変に意識することはありませんので、安心してください。

ただ、患者さんは患者さん、と割り切ってはいますが、ナースだって人間。常に、全ての患者さんに平等に・・・・・というわけにはいきません。

セクハラする人や神経質な人、怒鳴ってばかりの患者さんは、どうしてもナースに嫌われがちになります。

ナースから評判がいいのは、お調子者っぽくてもいいから、とにかく感じがいい人。

その人がいると病棟が明るくなるような人は、こちらもついつい笑顔になります。病気やケガと闘う人が多い病院という場所だからこそ、そういった明るさを持つ人は貴重なんです。

あと、ひとつ付け加えるなら、この仕事をしていて最近しみじみと実感するのは、

「人間、死ぬときにその人の生き方が出るよなあ」

ということ。

大企業の重役、元弁護士という人で、お金には全く不自由していなそうでも、全然家族の面会が無くて寂しそうな人もいれば、お金には困っていそうだけど、家族の面会が絶えない人もいます。若い頃や病気になる前は”勝ち組”と”負け組”だったかもしれないけど、こうなってしまったときに、一体どちらが幸せなのか。

そして、家族が頻繁に面会に来る人って、大体ナースからたちも評判がいいんです。たくさんの人に”愛される”人、だってことですよね。病院は、その人の人生で培った”本当の姿”を映し出す場所、なのかもしれません。

ライティング&投稿 小西 仁瑞